私は新卒採用枠で、ある大手通信会社に入社したのですが、入社式での「新人賞受賞式」を今でも忘れることが出来ません。

たった一歳年上の先輩が、きらびやかなホテルの大ホールで表彰されている姿を見て大きな感動と憧れを抱いたことを鮮明に覚えています。

しかし、夢と希望を抱いて「新人賞を受賞した先輩のようにトップセールスマンになるぞ！」と意気込んで営業の世界に飛び込んだのですが、現実はそれ程甘くはありませんでした。

入社式後に一週間のスケジュールで行われた新人研修で、私はしょっぱなからつまずいてしまったのです。

研修を担当したある営業部長からは、「君は営業に向いていないね」とまで言われてしまったのです。「そうか、自分は営業に向いていないんだ…」とガックリきて、相当落ち込んだ記憶があります。

その後、各営業部に配属されてからも、サボるだけの先輩の下に付けられたり、営業トークが覚えられず苦悩したりと、散々な日々を送ることとなりました。

大学を出たばかりの新人営業マンにとって、営業は本当に難しい仕事でした。

「気持ちが焦るばかりで結果が全く出ない…」

周囲の同期は少しずつ結果を出し始める中でそんな毎日を送っていると、「自分は本当に営業に不向きなのかもしれない…、早く辞めた方が良いかもしれない…」とマイナス思考のサイクルにはまっていくのです。

幸い、私の場合は性格上そのまま落ち込んで腐って辞めてしまうという人間ではありませんでしたので誰よりも営業現場に出て、独学で営業スキルやノウハウを習得していきました。

営業トーク一つをとっても、自分なりにいくつかの基本パターンを考え、繰り返し反復練習しながらオリジナルの営業トークを完成していきました。

また、営業ツールについても、下手なりにもターゲットのニーズに合わせた自己流の使いやすい営業ツールを作成して使用していました。

その甲斐あって、その年の同期約３００人からわずか３名だけ選ばれる最優秀新人賞を受賞するに至ったのです。

予算対比で２５０％という営業成績でしたので、おそらく先輩営業マンを含む全国の営業社員４，０００人の中でもトップ３に入っていたと思います。

新卒で入社してわずか一年でこのような営業結果を出せた最も大きな要因は、真剣に悩んで、考えて、誰よりも営業にのめり込んで努力したからであると思います。

あれから１５年以上の時間が経過しましたが、今でも当時の努力が大いに役立っています。

世の中には営業スキルや営業ノウハウに関するたくさんのテクニック本やノウハウ本が売られていますが、実は私は一回も読んだことがありません。

これまで全て独自でやってきました。

本の中で、どれだけ多くの営業スキルやノウハウを学んだとしても、それは所詮、他人が考えたものなのです。

もし、皆さんが本当に「営業のプロ」や「トップセールスマン」になりたいと強く願うなら、営業ノウハウ本に書いてあるような小手先のスキルやノウハウに頼らず、自分の強み（特長）を活かした独自の営業スキルやノウハウを開発しなければなりません。

大学を出たばかりの新人営業マンに出来たのですから、皆さんに出来ない訳がないのです。

「営業スキル」や「営業ノウハウ」など、横文字で何となくカッコいい事を言っていますが、実は営業という仕事は最も泥臭い仕事であると思うのです。

世間では「スマートな営業」とか「効率的な営業」などといったことが言われていますが、これらは大企業での営業で必要な取り組み（仕組み）であり、中小企業の営業には無関係なのです。

もしくは、本気で営業をやったことがなくて営業の本質を知らない偽営業マンが言っているかのどちらかです。

「営業は泥臭い」というのは、実は営業という仕事は、頭も身体もつかって汗水垂らして努力しなければなりませんし、何よりも人間力が問われる仕事であるということです。

その真意は、今回お知らせする「個人向け　営業スキルＵＰ個別指導」を受けていただければお分かりいただけると思います。


もしかしたら、読者の皆さんも営業活動の中で、私と同じような辛い経験をされたことがある（されている）かもしれません。

私のように先輩社員に憧れて営業マンになった方もいれば、

・同期に負けたくない
・家族や恋人に認めて欲しい
・誰もが憧れる営業マンになりたい
・採用してくれた会社に恩返ししたい
・トップ営業になって周囲を見返したい
・営業トップになってガンガン稼ぎたい
など、世の中には様々な理由で営業職に就かれている（続けておられる）営業マンがおられると思います。

そして、その多くは、私が過去に直面したように、理想（営業で夢を実現している自分）と現実（営業で苦しんでいる自分）のギャップに悩みながら「自分の営業スキルをもっと高めたい！」と真剣に思っていらっしゃるのだと思います。